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ゼノはオレンジの不良の全身を見た。
黒のブーツ、赤いミニスカート、
オレンジの特攻服(?)、へそが覗く黒の短いインナー、
そしてツインテールに化粧。
「やだぁ、女の子に見えた?
アタシはオカマだよ、転・校・生君」
全身に鳥肌がたった。
途端、オレンジのオカマ不良の顔が近づいたので、
ゼノは死に物狂いで手を振りほどいて距離をとった。
「ほっぺにチューくらいいいじゃん、ケチ」
「良くないよっ!!」
ゼノは鳥肌をさすりながら、
噛みつかんばかりの勢いで叫んだ。
もし本当に頬にキスをされていたら、
人目もはばからず泣きわめきながら帰っていただろう。
「ボクの名前はゼノ!
よろしくしないで!
もう挨拶したからいいでしょ!?」
一気に言い切って踵を返したゼノをみて、
オレンジのオカマ不良はニヤリと口元を歪めた。
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