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「ステキ…
そうこなくちゃ、跪かせがいがないよね」
そういうと、
オレンジの変態オカマ不良は鉄バッドの柄をぐるりと回した。
するとまるで伸縮つっかえ棒のように長さが増した。
「何それ、実はつっかえ棒?」
「そういうそっちはナタ?
今から草刈りでもするの?」
先にしかけたのはオレンジの変態オカマ不良だった。
頭上で鉄バッドを高速回転させながらゼノに迫る。
一方のゼノは突っ立ったままそれを見据えて動かない。
オレンジの変態オカマ不良は不信に思いながらも、
そのままの勢いで突っ込んだ。
オレンジの変態オカマ不良の手に手応えを残し、
鉄バッドが地面に激突した。
砂埃が舞い、視界が失せる。
オレンジの変態オカマ不良はにやりと笑い、
苦痛で歪むゼノの顔を予想した。
しかし、
砂埃の合間からかすかに見えたゼノの口端は引き上げられていた。
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