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強い風が吹き、砂埃が消え去る。
オレンジの変態オカマ不良が最初に見たのは、
跪くゼノではなかった。
「なん…」
「残念でした」
驚きに目を見張る彼女(?)の横っ腹に、
ゼノの鎌の柄が容赦なく撃ち込まれた。
強烈な打撃をくらい、
オレンジの変態オカマ不良の体は数メートルとばされた。
地面にはいつくばる彼女(?)の前には、
真っ二つに寸断された鉄バッドがあった。
「強度不足。
ボクを跪かせようなんて、
一生かかっても無理だと思うよ?」
不適な笑みに見下ろされ、
オレンジの変態オカマ不良は顔を真っ赤にした。
ゼノは一歩も動かず、
高速回転する鉄バッドをわずかなブレもなく切断してのけた。
武器を握る本人すら気づかない、華麗な太刀捌きで。
レベルの違いを感じざるを得ない。
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