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ゼノは鎌を手中におさめて、
羞恥に顔を赤らめるオレンジの変態オカマ不良のそばにしゃがみ込んだ。
「もう挨拶はいい?
ボクさぁ、早く帰んないと今日風呂掃除当番なんだよね。
」
「…ク」
小さな声で呟かれ、
聞き取れなかったゼノは思わず耳を寄せた。
のが間違いだった。
オレンジの変態オカマ不良は、
素早い動作でゼノの耳に噛みついた。
ゼノは痛さよりも気持ち悪さが全身を駆け巡るのを感じ、
全力でオレンジの変態オカマ不良の頬を裏拳で殴り飛ばした。
肩で息をするゼノに対し、
頬を腫らしたオレンジの変態オカマ不良は満面の笑みを浮かべた。
「アタシの名前はミク。
アタシ、ゼノ君にならイジメられてもいいかな」
ウインクとばしたミクを見て、
ゼノは慌てて耳を服の袖で拭った。
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