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「はじめまして。
キミが転校生のゼノくんだよね?」
学校のとある一室。
2対1で対峙する男子生徒3人。
「ボクはユウ。
生徒会長だよ。
…生徒会長。…生徒代表…
生徒代表!?
こんな大切な役をボクがやらせてもらってていいのかな…
いいわけないよ!!」
爽やかな笑顔が一転、
ユウは目にうっすらと涙を浮かべ、
隣にいた男子生徒にすがりついた。
「どうしよう…
ねぇ、サライ。
やっぱりボクに生徒会長なんて…」
「ユウ」
サライはユウの手を握り、
真剣な瞳で見つめた。
「ユウにしか生徒会長はできねぇよ」
「サライ…
でもボクは…」
サライはユウの涙を拭うと、
顔をよりいっそう近づけた。
「オレがユウを守る。
心配すんな。ユウならできる。
だからもう泣くなよ」
「サライ…」
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