第一幕:生徒会の秘❤密

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普通であれば痛みに悶絶するであろう攻撃に、 教師らしき男は笑顔を崩さなかった。 むしろ、笑顔が輝きを増している。 「照れちゃって…んもー可愛いっ!! ね、今度はマコトちゃん、って呼びながら刺して!」 予想外の言葉にゼノは顔をひきつらせた。 いくらなんでも気持ち悪すぎる。 ゼノは慌てて教師―変態マコトの手を払い、 脳天に華麗なかかと落としをキメた。 しかし強い打撃にも関わらず、 マコトはかすかに頬を赤らめて微笑んでいる。 それを視界の端にとらえた瞬間、 全力疾走で逃げ出したゼノ。 背後から気色の悪い声が追ってきたが、 ゼノの速度についてこれなくなったのか、 グラウンドに出る頃には完全にまけたらしかった。 ゼノはグラウンド脇に設置された水道に手をのばし、 ド変態に触られた顎を洗い流した。
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