第一幕:生徒会の秘❤密

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ゼノはグラウンドの隅に設置されたベンチに寝転んだ。 朝の緩やかな日光が眠気をさそう。 ちょっとだけ、とつぶやいて、 ゼノは目を閉じた。 瞬間。 「ゼノくん~っ!!」 聞き覚えのある声。 ヘタレ生徒会長、ユウだ。 しかし面倒だったのか、 ゼノは返事どころか目を開くことすらしなかった。 「捜したんだよ! 転校初日から迷子になったら大変だからね」 そよそよと風が吹く。 ゼノは身動き一つしない。 「…ゼノくん?」 ユウは涙目になり、 オロオロとゼノの周りを回りだした。 「どうしよう… ボクなんか悪いことした? ご、ごめんね。 こんなボクが生徒会長でごめんね! だからゼノくん、目を覚まして!!」 ユウの必死な声に、 ゼノの眉がピクリと動いた。
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