★゜誘惑

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「…雫なんかあった?」 雫の様子で彼は何か わかったらしい。 心配そうに見つめてくる。 「え…?大丈夫だよ!何いきなり…!」 愛想笑いをする。 雅斗はそんな雫を見て 何か変とは思ったが あえて触れなかった。 「そっか…なら、いいけど!」 「生徒会長が登校なさったわよ…!」 誰かの声が雫の耳に 入った。 『生徒会長』 この単語に過敏に 反応してしまう。 校門前に停められたリムジン。 運転手が先に降りてきて 車のドアを開ける。 数秒して出てきたのは 黒髪の美男子。 無論、生徒会長。  
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