最後の夜

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  「昼間は明るいのが  当たり前だから  太陽のありがたみとか  あんまり考えないけど  夜は月がなかったら  もっと暗いじゃん?  月が出てるありがたみは  意識するよ」   「んーまぁ‥」   「月は  明かりも何も持たずに  暗闇にほうり出されて  どこにも進めなかった  オレを そっと優しく  照らしてくれた‥」   「‥」   「太陽みたいに  明るくはないけど  静かに優しく  見守ってくれる感じ?」   「え~‥」   「マリちゃんが現れてから  暗闇が怖くなくなったんだ」   アキちゃん‥ そんなこと言わないで  
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