最後の夜

15/23
前へ
/394ページ
次へ
  「‥」   「‥」   なんとなく口数が減るふたり   なにか言葉にすると 抑えている感情が 一気に溢れそうで   月に照らされた明るい道を 黙って歩いた   アキちゃんはアタシのすべて   この右手から 伝わってくる温度さえも 愛しい   「‥ホントに」   「え?」   その沈黙を破るように アキちゃんが口を開いた   「ホントに終わるの‥?」  
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

337人が本棚に入れています
本棚に追加