9、本当の気持ち

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しばらくして、和音と凌くんもフロアに下りてきていた。 一緒に踊る ・・・さっきのことは、思い出さないように・・・ 今は、音楽の波に体を任せていることが心地よいから・・・。 あ、チークタイムかぁ。 「ね、のどか沸いたよ・・・」小次郎君の耳元で話すと「俺も・・・」と答えて、ちょっと汗ばむ手をつないで歩いた。 ビールを片手にカウンターでゴクゴクと飲み干す。 「おいしいなぁ」と私。 「おいおい。また、一気のみかよ。大丈夫か?」 「平気、平気、おかわりー」と、勢いよく言って、 ビールを受け取り、二人で席に戻る。 和音と凌くんが、座り肩を寄せ合い話している・・・。 「仲の良いことで・・・」と小次郎くんがおちゃらけて話しかける・・・。 私も微笑む。 一瞬だけど、凌くんと目が合い微笑む。 「彩、顔赤くねぇ?」と、凌くんが私の顔を覗き込む。 ち、近い…。
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