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ここどこ?
辺りを見回す…。
小次郎くんと目があった。
「彩、大丈夫か?呑みすぎだよ。大体、踊りながら寝る奴いるかよ・・・。だから、気をつけろっていったのに・・・。」
と、小次郎くんが心配そうに覗き込む。
私「ごめんなさい。和音は?凌くんは?」
小「隣の部屋」
私「ここって?もしかして、ホテル?」
小「あぁ。ごめんなぁ。寝てるまま、送っていくわけにもいかないし、あの二人は一緒の部屋じゃ嫌だって言うし・・・。」
私「私が悪いんだから・・・誤らなくていいよ・・・。」
気まずい・・・沈黙・・・
隣の部屋の・・・凌くんと和音・・・考えたくないことが、頭に浮かぶ・・・。
「帰ろうか?」
小次郎くんが口を開いた。
「ごめんね」と謝る私。
小「待つっていったよね。彩がその気になるまで・・・。そりゃぁ。凌に抱かれたまま、寝ちゃうのには、焼けるけど・・・。酔ってたんだから、しかたないしなぁ。」
本当にいい人なんだよね。
なのに、私は凌くんに惹かれてる。
最低だ、私。
「出よう・・・。」
小次郎くんが私の手をつないで歩く。
暖かい手・・・優しい手・・・なのに、私は彼の気持ちに、こたえることができない・・・。
辛いよ。
いい人過ぎるから・・・。
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