3、出逢い

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カラーン。 ビルの地下2階、『シーン』と書かれた喫茶店のドアを開けた和音、後を追い入る私。 暗い店内に真っ黒になった私の目。 「いらしゃい。和音ちゃん。お友達は、なにちゃんかな?」 奥からマスターの声がする、「あ、彩です。」慌てて答えた。する と、あちらこちらから、「彩ちゃん、よろしくねぇ」という声。 「はじめまして、でも、ちゃんはいらない。ちゃん付けキライなの。彩って呼んでください。」 戸惑いながらも、答えた。そんな私に和音が言う。 「みんな、ここでは、ダチだからねぇ。硬いこと言わないの。」 うなづくことに精一杯の私だった。 慣れてきた目を見開いて、店内を見渡すと、そこにはいろんな制服を着た人がいた。 カップルらしい二人、男同士ゲームをしている人、カウンターには制服を着たまま、タバコをふかす人・・・ 「あっ。」 思わず声を上げてしまった。 ミタコトアルヒトイル・・・
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