16、別れ

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私は、小次郎くんに会いに行った。 いつもとは、違う私に彼の表情も真剣だった。 和音と話をした時点で彼も私がりんちゃんのことで、怒っていると思っていたのだろう。 私「ごめんなさい。やっぱり、付き合えない。甘えてばかりの自分が嫌だから・・・。今まで、ありがとう。楽しかった。」 私の精一杯の感謝の気持ちだった。 小次郎「わかったよ。でも、待ってるから・・・。彩が会いたくなったら いつでも、行くからね。困ったときはいつでも、電話してよね。」 私「ごめんなさい。さよなら・・・。」 最後まで優しいね・・・。 その優しさが、とっても重かった。 小次郎くんを傷つけたことも辛かった。 小次郎くんを本当に好きだという人と幸せになってほしい。 けど、でも、これでもう二度と凌くんと遊んだり、会えないことのほうが悲しかった。 友達でいいから、側にいたかった。 ずるいね私・・・。 だから、これで良かったんだと…言い聞かせた。
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