3、出逢い
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でも、彼の手は、嫌じゃなかった! 私は、いたって冷静に努めながら、 「そう、和音とは、中学が一緒。で、あなたは誰なの?」 「俺、みんなには、凌って呼ばれてる。よろしく。」と、さりげなく手を出した。 私もつられて、握手する。 細い指、ひんやりとした感触が印象的だった。 「あれー。凌ちゃんったら、もう、ナンパしてるのかい?」背が高い、パーマをかけた髪をした人が話しかけてきた。
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