3、出逢い

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「俺、凌と同じ高校の小次郎。彩、よろしくね。」と出した手に慌てて手を重ねる。大きくて温かい手だった。 私は、手を離すとすぐに2本目のタバコに火をつけた。 静かに深く吸い込む・・・。 この新しい環境に平然としていることができるように・・・ 初めて、触れた男の手 初めての場所… 私は私に仮面をかぶせつつ。 冷静を装う。
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