4、戸惑い

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でも、寒そうに丸くなって寝ている姿が気になって、 そっと側にあった、彼の制服の上着をかけた・・・。 「彩、ありがと」 寝ていると思ったから、掛けたのに・・・。 でも、寝言だったのかな、 彼は、目を開けない・・・。 その一言で動けなくなった私は、彼の寝顔を見続けていた。 ただ、 ずーっと。 冷たくなったコーヒーはとても苦かった。 タバコを一本取り出し、 そっと、起こさないように火をつける・・・。 吐き出す煙は、ため息に近かった。 何故、ここにいるの? 何故、動けないの? 何故、なんだろう?? 何故に追いたてられ、答え の出ない自分に苛立つ。
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