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「あーぁ。今日は凌もいないし。退屈だったー。」
と勢いよく誰かが、店に入ってきた。振り返り見ると、
「あ、小次郎くん?」
「うわぁ。ラッキー。彩、来てたんだ。今度は、いつ会えるのかなぁと思ってたのに、まさか、今日会えるとはね。」
「いらしゃい。小次郎、ちょうどいいとこに来たな。今、土曜の件、彩も誘ってたんだけど、いい返事くれなくてね。」と、マスター。
私「うーん。迷ってる。踊ったことなんてないしね。」
小次郎「大丈夫だって、嫌だったら、見てればいいしさ。」
「うん。わかった。空けとく、一緒に行ってくれるんでしょ?」
「もちろん、彩と行けるなんてラッキー。」
「え、二人じゃないよね?みんな行くんでしょ?」
「そうだけど、俺と二人じゃ嫌なの?あーぁ。振られちゃったかな・・・?」とおどけて笑う小次郎くん。
「ごめん。あんまし男子と話すの得意じゃないというか、苦手というか・・・友達少ないから。」
「そう?普通に話してるジャン。もしかして、やっぱ俺たちラブありかな・・・?」
「あはははー。ありえなーい。」
「あ、笑ったね。笑った顔、やっぱ、可愛い。女の子は笑ってるほうがいいよ。」と言われて、恥ずかしくなり、私は、慌ててタバコを付けて、いつもの表情に戻す。
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