5、土曜日

3/30

1745人が本棚に入れています
本棚に追加
/307ページ
約束の時間まで後5分、店の前に立っていた。 おかしくないかな? あぁ。こんなことなら、もっと、早起きするんだった。 でも、もう来ちゃったから、仕方ないよね。 えい。カラーンと勢いよくドアをあけた。 なかには、20人近い人・・・。 「うわっ。」あまりの人に驚いて、立ち尽くす私に、奥のほうから、小次郎君がやってきた。 「みんな、一緒に行く人だから・・・ね。それにしても、私服になると余計に細くみえる。彩ならお姫様だっこで、階段、登れるわ。」 「人が気にしてるのに・・・。どうせ、褒めるトコは細いだけでしょ。」 と、微笑んだ。 「いや、マジかわいい。」 「ばーか。今更、遅いっちゅうの!」と、小次郎くんの背中をぽんと叩いた。 そんな風に、話せる男友達が新鮮だった!!
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1745人が本棚に入れています
本棚に追加