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カラーン
「遅くなった。ごめんね。彩」と和音が入ってきた。
「ううん。大丈夫。私も今来たところだからね。」
「おう。久しぶり。和音、いい子、紹介してくれてありがとうね。」
と小次郎君が話しかけていた。
いい子って、もしかして、私のことなのかな・・・?
「どういたしまして、って、別に小次郎君に紹介したわけじゃないからね。彩は、難しいよ。」
といたずらっぽく笑うと、奥に駆けていった。
そんな和音を目で追っていると、人垣の奥に凌くんがいた。
和音が甘えた声で話しかけてる・・・。
和音は、好きな人の前だと声が変わる。
それをどうこういう同級生もいたが・・・。
私は、色白ですこしぽっちゃりとしていて、胸も大きいし、女の子らしく、素直に好きって表現できる和音が、かわいいと思うし、羨ましいと思っていた。
今日もピンクでも、大人っぽいデザインで胸元が見え隠れするようなVネックのキャミがまぶしかった。
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