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カウンターの椅子に軽く腰掛けていた凌くんは、黒に近い細身のスーツに、黒のランニングか・・・。
制服よりもずっと、大人に見えるなぁ・・・。
「彩も、凌が気になるの?」
と、小次郎君が私の顔を覗き込む・・・。
近づきすぎ・・・
両手を伸ばして、離れる・・・。
「そんなに驚かなくても・・・」
と慌てている小次郎君。
「ごめん。ごめん。急に近くにいるから、びっくりしただけよ。」
と平静を装う。
そのとき、マスターがそろそろ時間だから、楽しんでおいでとみんなを店から送り出し始めた。
凌くんの腕を引っ張ってやってきた和音に連れられて、後を追うように歩く、私の隣には小次郎君がいたけど、目の前の二人の様子に釘付けだった。
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