5、土曜日

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小次郎「彩、さっき、言ったこと、本気だから。俺は彩が好きだから。俺が彩を守るから、だから、俺たちと居たくないなんて、言うなよ。」 和音が、驚いた顔で見ていた。 そのとき、凌くんの姿が見えないことに私は気が付かなかった。 自分の本当の気持ちはわからない。 でも、小次郎君の真剣さに、心が揺れたのは、確かだった。 チークタイム、踊っている人たちがそれぞれに席に戻っていくのを見ながら、私は小次郎君の手を掴んだ。 私の手を引いてフロアに出ていく、初めて男の人に抱きついた・・・ 小次郎くんは、何も言わないで優しく私を包んだ。 そのまま、曲の終わりまで・・・。 気が付くと曲は変わり、フロアに人が戻っていた。 周りには和音、凌くん、友達・・・。恥ずかしい、顔が赤くなるのを感じたけど、みんなと一緒になって、そのまま、踊った。 もう、他の人の視線は気にならなかった。 自分が楽しいと感じるままに・・・曲に合わせて、踊り続けた。 何かに囚われていた私の心が解放されていくのを感じながら・・・ 。 楽しい時間は、あっという間に過ぎる、ラストの曲が終わる頃には、すっかり汗だく・・・。 久しぶりにこんなに体を動かしたかも。 気持ちいい♪
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