1745人が本棚に入れています
本棚に追加
/307ページ
小次郎「彩、さっき、言ったこと、本気だから。俺は彩が好きだから。俺が彩を守るから、だから、俺たちと居たくないなんて、言うなよ。」
和音が、驚いた顔で見ていた。
そのとき、凌くんの姿が見えないことに私は気が付かなかった。
自分の本当の気持ちはわからない。
でも、小次郎君の真剣さに、心が揺れたのは、確かだった。
チークタイム、踊っている人たちがそれぞれに席に戻っていくのを見ながら、私は小次郎君の手を掴んだ。
私の手を引いてフロアに出ていく、初めて男の人に抱きついた・・・
小次郎くんは、何も言わないで優しく私を包んだ。
そのまま、曲の終わりまで・・・。
気が付くと曲は変わり、フロアに人が戻っていた。
周りには和音、凌くん、友達・・・。恥ずかしい、顔が赤くなるのを感じたけど、みんなと一緒になって、そのまま、踊った。
もう、他の人の視線は気にならなかった。
自分が楽しいと感じるままに・・・曲に合わせて、踊り続けた。
何かに囚われていた私の心が解放されていくのを感じながら・・・
。
楽しい時間は、あっという間に過ぎる、ラストの曲が終わる頃には、すっかり汗だく・・・。
久しぶりにこんなに体を動かしたかも。
気持ちいい♪
最初のコメントを投稿しよう!