1、プロローグ~中学生

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華奢な体には似合わない力強さとしなやかな動き、サラサラと流れる前髪に目が離せなかった。 「試合、終わったね。この次は、午後からだって」 和音の声にわれに返った。 私「ふーん。そうなんだ。午後まで見る気?」 和「もちろんでしょ。そういう、彩だってずっと、凌くんのこと見てたジャン。」 私「えっ。別に。タイプじゃないし、男はもっとがっちりしてるほうがいいもん。どこが人気の秘密かなと思ってね。私は、担任に顔みせて、かえって寝るわ。じゃーねぇー。」 何か、言いたそうにしている和音にひらひらと手を振って別れた。
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