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華奢な体には似合わない力強さとしなやかな動き、サラサラと流れる前髪に目が離せなかった。
「試合、終わったね。この次は、午後からだって」
和音の声にわれに返った。
私「ふーん。そうなんだ。午後まで見る気?」
和「もちろんでしょ。そういう、彩だってずっと、凌くんのこと見てたジャン。」
私「えっ。別に。タイプじゃないし、男はもっとがっちりしてるほうがいいもん。どこが人気の秘密かなと思ってね。私は、担任に顔みせて、かえって寝るわ。じゃーねぇー。」
何か、言いたそうにしている和音にひらひらと手を振って別れた。
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