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外にでると、まだ、夕方。
「これから、どうする?店、戻るか。」
と、凌くんが言ったけど。
私「すこし、歩きたいなぁー。」と、答えた。
春の風がほてった頬に気持ちよい。
近くの公園に着くと、えーちゃんが抱えきれないほどの缶ビールを持って追いかけてきた。
「あーや、ひさびさの再開に乾杯しようよー。」
「おいおい高校生が夕方から、公園で宴会なんて・・・。」
といいつつ、缶を開ける小次郎君。
「笑っちゃうね。」といいながら、私も乾杯、疲れた体に心地よくアルコールが行き渡る。
私「おいしい。」
「お、飲めるんだ。」と、凌くんが聞と、すかさず、
「彩は、酒豪だよ・・・。細い体のにどこに入るのやら・・・」と和音が答える。
「和音には、言われたくないよー。」と、怒ったふりをして、
でも、笑い転げた。
缶を積み上げたり、散歩したり、地面に絵を描いたり・・・子どもみたいにはしゃいでいた。
くだらないことが、とっても楽しかった。
「あー楽しかった。ひさびさにこんなに笑ったかも・・・。今日は、どうもありがとう。そろそろ、帰るわー。酔ってきたし・・・。」
「彩、帰るの?もっと、あそぼうよー。」と、和音が上目遣いでおねだりポーズ・・・。
「でも、もう遊びすぎで眠いかも・・・ごめんね。」
と、いいすぐに歩き出した私。
すぐに小次郎君は追いかけてくるのがわかったけど、そのまま歩き続けた。
「疲れたから、車で帰るからいいよ。」と声をかけ、
「またね。」と微笑んだ。
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