5、土曜日

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外にでると、まだ、夕方。 「これから、どうする?店、戻るか。」 と、凌くんが言ったけど。 私「すこし、歩きたいなぁー。」と、答えた。 春の風がほてった頬に気持ちよい。 近くの公園に着くと、えーちゃんが抱えきれないほどの缶ビールを持って追いかけてきた。 「あーや、ひさびさの再開に乾杯しようよー。」 「おいおい高校生が夕方から、公園で宴会なんて・・・。」 といいつつ、缶を開ける小次郎君。 「笑っちゃうね。」といいながら、私も乾杯、疲れた体に心地よくアルコールが行き渡る。 私「おいしい。」 「お、飲めるんだ。」と、凌くんが聞と、すかさず、 「彩は、酒豪だよ・・・。細い体のにどこに入るのやら・・・」と和音が答える。 「和音には、言われたくないよー。」と、怒ったふりをして、 でも、笑い転げた。 缶を積み上げたり、散歩したり、地面に絵を描いたり・・・子どもみたいにはしゃいでいた。 くだらないことが、とっても楽しかった。 「あー楽しかった。ひさびさにこんなに笑ったかも・・・。今日は、どうもありがとう。そろそろ、帰るわー。酔ってきたし・・・。」 「彩、帰るの?もっと、あそぼうよー。」と、和音が上目遣いでおねだりポーズ・・・。 「でも、もう遊びすぎで眠いかも・・・ごめんね。」 と、いいすぐに歩き出した私。 すぐに小次郎君は追いかけてくるのがわかったけど、そのまま歩き続けた。 「疲れたから、車で帰るからいいよ。」と声をかけ、 「またね。」と微笑んだ。
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