1745人が本棚に入れています
本棚に追加
/307ページ
そういう、セリフがどこから出てくるの?
あんたのせいで、昨日から、きつい視線を浴びてるんだけどなぁ。
と、思いつつも
「もしかして、私のためだったりするのかな?ありがとね。」
彼は答えなかった、
ただ、私の手を引いて歩いていく。
その手を離さずにいる私が自分でわからなかった。
友達の好きな人なのに・・・。
着いたのは、この間の店。
休日だというのに、店内はやはり静かだった。
「もう、眠さ限界だよ。」
と着いた途端に寝始める。
おいおい、私はお母さんかぁ?
文句の一つでもと思うが、寝顔があまりにもきれいで、何も言えなかった。
昨日の今日、さっきまでみんなと遊んでたんだもん眠いよね。
でも、寝るなら、帰って寝たらいいのに・・・。変なの?
コーヒーを飲みながら、雑誌をめくる・・・
静かに起こさないように気をつけながら、タバコに火を付ける・・・。
ぼんやりと寝顔を
見つめていたら、不意に目が合った・・・慌てて目を逸らす・・。
再び視線を戻すと、また目が合った。
そして、彼は再び寝付いたのか、規則正しい寝息が聞こえていた。
最初のコメントを投稿しよう!