5、土曜日

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行きつけの店なんだと促されて、カウンターに座る。優しそうなママが近づいてくる。 「あら、凌が女の子づれとは、珍しいわね。彼女かな?」と話しかけてきた。 「いえ。違います。」 とすこし大きな声で答えて、周りの視線を浴び、恥ずかしい。 凌「おい。そんなにはっきり否定しなくても、いいんじゃないの?さみしいじゃん。」 私「なに、言うんだか、あんなにもてるんだもん。彼女いないわけないでしょ。彼女に悪いから、そういうことは言わないの。」 凌「ふーん。そんなもんかな。うちの女は何にも言わないからなぁー。女って、わかんないよな。」 と、横を向いた。 女いるんじゃん。 彼女だったら、たまんないよね。 それでなくても、もてるから心配だろうし・・・。 可愛そう。 凌「でも、今日は彩といたい気分だったから・・・。」 そんなこと、言われても・・・。困ったなぁ。と、思っていた。
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