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ママ「まぁまぁ。仲がよいのはわかったから、歌でもどう?」
凌「彩、歌えるの?」
「あ。カラオケ大好きだもん。」
と微笑むと、
「じゃ、今日は楽しみましょ。」と、ママが微笑む。
私「いいわよー。って、携帯鳴ってるかも、あ、小次郎君だ。どうしよう・・・。」
携帯を見つめてると、凌くんが不意に取り上げ、「今日は、切るか?」といいつつ、電源を落とし、私のポケットに携帯を押し込む。
私はそのままに、歌、本を開き始めた。
なんだか、私もほっとして、
「じゃ、デュエットでも入れちゃおうかぁ?凌くんは、何歌えるの?」
と聞いたら、
ママが
「この子は、なんでもいけるから、彩ちゃんが好きなのをどうぞ・・・」
と微笑んだ。
この子ね・・・。
ふーん?!
私「じゃ。銀恋。」
凌「おい、彩って、親父かよ。」と、凌くんが笑い転げる。
私「いいじゃん。なんでも、いけるんでしょう。まずは、準備体操が必要なんだからさ・・・。」
凌「じゃ、いきますか・・・。」
と、歌い始める。
慣れた手つきでマイクをもつ、歌うとすこし枯れたような声が心地よい。
画面を見つめる彼の顔を見つめながら、歌う。
時々、目が合うと、私は慌ててそらす。でも、彼が私を見ているのがわかる。
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