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ママが驚いたように私を見ると、
「あら、凌の彼女は喫煙者なんだ。いつもタバコをすう女は嫌いだっていうのにねぇー。」
と彼の顔を覗き込み、
ママが、タバコの煙を吐き出す・・・
と不意に凌くんは渋い顔をした。
「彼女ではないから。」
ママは、笑いながら、「はいはい」と答えて去っていく。
凌くんは、真顔だった。
でも、私の視線に気が付くと、元の顔に戻って、「遅くなったから、そろそろ送るよ。」と微笑んだ。
タクシー乗り場まで歩いた。ただ、歩いた。
「じゃ、またね。」と微笑んで、そのまま、凌くんは去っていった
。
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