5、土曜日

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ママが驚いたように私を見ると、 「あら、凌の彼女は喫煙者なんだ。いつもタバコをすう女は嫌いだっていうのにねぇー。」 と彼の顔を覗き込み、 ママが、タバコの煙を吐き出す・・・ と不意に凌くんは渋い顔をした。 「彼女ではないから。」 ママは、笑いながら、「はいはい」と答えて去っていく。 凌くんは、真顔だった。 でも、私の視線に気が付くと、元の顔に戻って、「遅くなったから、そろそろ送るよ。」と微笑んだ。 タクシー乗り場まで歩いた。ただ、歩いた。 「じゃ、またね。」と微笑んで、そのまま、凌くんは去っていった 。
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