6、偽りの心

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何気ない会話の中、凌くんを見つめる目に、肩に触れる手に、彼のことを好きだということが痛いほどよくわかる。 彼には、彼女がいるんだよ。 知ってるのかな? それでも、いいのかな? 私には、わかんないなぁー? カラーン と、また、戸が開いた。 「チワ―ス!小次郎登場!!」と、ご機嫌に入ってきた。 あ、忘れてた。 こっちの問題もあったんだっけ・・・。 どうしよう? 「彩、会いたかったよー。」 と、かなりテンション高め! 私もつられて笑う。 凌くんのことで、いっぱい、いっぱいだったから、彼のハイテンションに救われる気がした。 いつもなら、うざい!と、思うかもしれない・・・でも、今は救われる。
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