7、ラブホ

4/11
前へ
/307ページ
次へ
散らかった部屋の中、大の字になって、寝てる小次郎君。 彼らしいなぁ・・・。 ソファーの上で丸々ように寝てる凌くん。 いつも、小さく寒そうにまるまって寝てるんだから・・・。 横にある彼のジャケットをそっと掛ける・・・ 「彩、ありがとう」 また、寝てると思ってたのに・・・ 「起こしちゃった、ごめんね。なんだか、寒そうだったから・・・」 凌「じゃぁ。暖めてよ。」 「言う相手が違うでしょ・・・。おやすみなさい。」 私は、そっと近くにいき、背中をさすった。 ごめんね。和音。 今だけ、触れさせてね。 なんだか、ほっとけないから・・・今だけ・・・。 寝たのを確認するように離れようとすると、行かないでといわんばかりに服と引っ張り離してくれない・・・。 何度か、繰り返しているうちに、和音が寝返りをし、こっちに向いた。
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1745人が本棚に入れています
本棚に追加