8、初彼

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カラーン。 日曜の昼下がり、たくさんの人が集まっていた。 みんな暇? 部活帰りで制服の人もいた・・・。 コーナーにつくと、小次郎くんは真っ先にマスターのことに行き、私と付き合うことになったと報告した。 周りにいた人から、「おめでとう・・・」 「やったなぁ」と、声がかかる・・・。 私も「ありがとう・・・」と答えた。 マスターが側に来て、耳元でそっと、ささやいた・・・ 「彩は、これでいいのか・・・。」 私は答えなかった・・・ 聞こえないフリをした・・・ マスターもそれ以上、何も言わなかった。 たわいもない話に、笑い転げながら過ごす時間が楽しかった・・・。 しばらくして、えーちゃんがやってきた・・・ 「彩。小次郎と付き合うんだって・・・・」 と、息を切らしながらの第一声。 「うん。」 英治「俺も嬉しいな・・・また、彩と遊べるね。」 と笑うと、 小次郎くんが「おれの彼女だからなぁー」 と、こつんとえーちゃんの頭を小突く・・・。 そんなやり取りも、嬉しい。 これで、良かったんだよね。 誰も、傷つけない・・・ これが一番だよね・・・。
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