8、初彼

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カウンターにいくと、凌くんが座ってる。隣には見慣れない女の子? 誰かな? 凌「おう。今帰りか?一緒に登場とは、仲が良いこと・・。」 私「そういう凌くんも・・・」 凌「はぁ?あ、彼女は、関係ない。」 私「そうなんだ。てっきり彼女かな?ってね。」 凌「うちのは、連れてこないから・・・。一緒に歩くのは嫌らしいよ。」 私「ふーん。でも、彼女の気持ちわかるなぁ。私は。」 凌「なんで?小次郎と歩くじゃん?」 私「そいう意味でなくって、凌くんと歩くのは嫌って事。」 凌「俺が嫌だってこと?」 私「違うよ。凌くんと歩くと目立つから、嫌だってこと。他の人の視線が痛かったもん。だから、彼女の気持ちが良くわかる・・・ 私は、側にいてもいいのかなぁって思ってしまうんだ。あ、でも、私は彼女じゃないからね」 凌「彩は、そうだったんだ。俺と歩くのは嫌だったってこと?だよね。」 私「私は彼女じゃないから、なんだか他の人に申し訳ない気持ちだっただけだよ。あと、面倒なことが嫌だっただけ、凌くんといるのは、好きだったかも。」 好きという言葉に自分で反応して赤くなってしまった。 慌て、たばこに火をつける・・・。 凌「もう、誘ったりしないよ。ダチの女じゃできないジャン。」 私「代わりなら、沢山いるんじゃない?私でなくてもね・・・」 凌「でも、おまえみたいな女はレアだよ。」と、笑われた。
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