8、初彼

10/13
前へ
/307ページ
次へ
「なに、さっきから話してるの?楽しそうジャン」と小次郎くんがやってきた。 「別に・・・。ね!」 と凌くんは、私に同意を求めると そのまま、 「すこし散歩してくるわ・・・」と店を出て行った。 私「ねぇ。凌くんの彼女に会ったことあるの?」 小次郎「彼女は、高校違うからね。中学のときの同級生だよ。・・・あんまり出てこないしね。一度、あいつの家で会ったくらいかな?とっても綺麗な子だけど、おとなしい、控えめな感じだったなぁ~。なんだか、あいつの彼女っていうイメージではなかった。」 私「そうなんだぁー。なんだか、さっき寂しそうに見えたから、なんとなく気になってね。」 小次郎「あいつといれば目立つし、この間みたいにいろいろ言われたりするだろ・・。それから、守ってるんだろうなぁー。それに耐えられるような子ではなさそうだしね・・・。でも、一緒にいたいのかもな? 毎回違う女連れて歩くのは、特別な女がいるから、2度も3度も他の女と会わないっていう、あいつなりの彼女への優しさだと思ってるんだけどね。」 私「ふ~ん。でも、彼女の気持ち考えたら、ちょっと。。。私は嫌かも・・・。」 小次郎「俺はしないよ。彩がいなくても、他の女とは歩かないよ。」 私「ありがとうね・・・」 といたずらぽく顔を覗くと・・・ 小次郎「信じてないなぁー」と困り顔・・・。 くすくす・・・ 「小次郎かわいねぇ~。困った顔が最高!!」 小次郎「ば~か。焦らすな。」 笑いが止まらない・・・
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1745人が本棚に入れています
本棚に追加