9、本当の気持ち

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お気に入りの黒のショートのフレアスカートに、 タートルネックの黒のTシャツ、黒いレースのボレロ。 いいんじゃなーい!? 長い髪をそのままにして、メイクは、いいか。 どうせ汗かいちゃうもんね。と、アイメイクのみ、サラッと。 まだ、時間には早いし・・・。 ウインドーショッピングでも、しながら行こう。 あの服かわいいなぁ。 ショウウインドウを覗いていると、 「彩」 ガラスの中に凌くん? 私「ひさしぶり。元気してたぁ?」 凌「あぁ。でも、寝不足・・・・」 「今日は、つきあえないよ。凌くんも行くんでしょ。」 「あぁ。とりあえずはね。」 私「ふーん。なんか、あったの?」 不機嫌そうな顔の凌くん・・・。 いつもの凌君らしくないかも・・・ 「とりあえず、一緒に行こうよ。小次郎くんと待ち合わせてるし。」 凌くんの腕を引っ張るように歩き出す。 「なんか、いつもと逆かもねぇ。重いからちゃんと歩いてよ」と笑いながら歩いた。 凌くんの冷たい手に触れると、ドキドキした… でも、そんな気持ちを振り払い、ただ、歩いた。
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