□第1章□

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ガチャン 「ルキ?あ、まだ起きてたのねっ。 ただいま」 写真立をサッと置いて顔を上げると、そこには笑顔の裏に疲れを隠したお母さんの姿があった。 「…おかえり」 帰りが遅いことに対しての怒りを混ぜたつもりで、素っ気なく言ってみた。 「素っ気ないねえ… ごめんね?」 さも悪かったと言わんばかりに眉を垂らす。 「…う・そ! おかえり、お母さん♪」 にこっと満面の笑みで言うと、お母さんは安心したかのように微笑んだ。  
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