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それは7月中頃
運命の電話は鳴った
ラウンジを経営していた私はその日
女の子の相談を聞くため
営業終了後に居酒屋へ行き
帰宅したのがam5:00だった
シャワーを浴び
青汁を飲みながら
軽くその日の売上をまとめ
疲労感たっぷりのまま
ベッドに入る
そして睡魔に身を任せ
半分夢の中を漂っていた
am6:30
ピリリリ⚡ピリリリ⚡
普段はマナーモードにしてから眠りにつくのに
今日はすっかり忘れてた
最大音量で鳴り響く携帯
「はぁ〰⤵・・・びっくりしたぁ」
寂しく独り言を言いながら携帯を手に取り
画面を見ると
【宗次郎】
8年前
まだ私が18歳だった頃に付き合っていた
大昔の元カレ
宗次郎とは別れた後も連絡を取り合っていて
お互い良い相談相手といった感じだ
宗次郎は私と別れてすぐ
上京して
ヘアメイクの専門学校へ行き
一度も帰省もせず修行に励み
念願の芸能界のヘアメイクアーティストとして活躍している
そして2年前
『陽菜‼俺、ハルトの専属になる事になった‼』
と電話で報告があって以来だった
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