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『なぁ、お前さ、俺と同じ学校来るんだろ?』
俺は隣に座っている律也に話しかける。
「俺は中学校じゃなくて高校に行くんだけど?」
律也は、俺が高校生だと知っていてそんなことを言ってきた。
『小さいからって馬鹿にすんな。』
俺は軽く律也を睨む。
「小さいだけじゃなくて顔も中学生みたいだ。」
笑って言われてしまった。
「よしっ!やろう。」
言い返そうとしたとき、咲が隣に座った。
不完全燃焼のまま俺はゲームを始めた。
ゲームは俺の完敗だった。
咲にも律也にも全くかなわない。
「ひじ兄弱~い。」
咲に笑われてしまう。
『咲と律也が強すぎなんだよ!』
俺も笑いながらそう言う。いつの間にか打ち解けることができていた。
思っていたほど、この生活は悪くないのかもしれない…。
そうして、俺達の新しい生活がスタートした。
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