ヘルス嬢  あゆみ

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それでも合い鍵ももらってたし、なにより悟のことが好きだったから… 今よりも低い関係になりたくなくて私は我慢を続けてた。 月の終わり頃悟が初めて私を店に呼んだ。 「今日1人も客呼べてないからまぢ助けて汗」 悟はナンバーも入ってたし、1人も呼べないの不名誉だと思ったから私は仕事を切り上げて歌舞伎町に向かった。 疲れてたから電車で寝ちゃって2時間くらい遅れて新宿についた。 ふと携帯を見ると悟から引くほど電話が来てた。 急いでかけ直したけど出切りされた。 それでも何回かかけると悟は電話にでた。 時間は12時を過ぎたところだった。 「もしもし?ごめん電車で寝ちゃって今ついた。あと5分くらいで着くよ。」 悟は黙ってる。店の中なのか遠くでガヤガヤ聞こえる。 「悟?どうしたの?」 「どうしたのじゃねーよ!おせぇんだよ!!普通にもう営業終わってっから!そんなに俺に恥かかせたいの!?まぢてめぇいい加減にしろよ!お前が来るっつったから内勤にも代表にも予定あるって言っちまったじゃねぇかよ!!」 こんな悟と話をするのが初めてだったし、怖かった。 自然と涙が出てきた。 「ごめん、今から行くよ…」 「は?!舐めてんの?もうおせぇっつってんだろカス!なんかでかいの入れるんだったら別だけどなんもいれられねぇだろ?!そんなの恥ずかしいから来なくていいから!帰れカス!」 「本当にごめん、じゃあコマ前で待ってるね。」 「…………………ツーツー」 電話切られた、悟は酷く酔っぱらってるみたいだった。 ずっとコマ前で待ってたけど朝になっても悟は来なかった。 私も少しイライラしてた、先に営業時間教えてくれてたらもっと早く行ったのにって。 私が悪いけどイライラを抑えられなくてたまたま声をかけられたホストに声ついていって初回に行った。 このことがまた悟を怒らせる原因になった。
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