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私は急いで家に帰った。
もしかしたら優が帰ってきてるかもしれないと思って。
でもやっぱり優はいなかった。
それから1週間経っても優は帰ってこなかった。
連絡すらこなかった。
我慢できなくなった私は、メールを送った。
優
題名:久しぶり
本文:元気?久ぶりだね。
優が全然帰ってこないから、私お店まで行っちゃった笑
そしたら優無断欠勤してるって言われたんだけど、どうしたの?
私怒らないから本当のこと話して?
お金のことも、全部。
3時間くらいして、優から返信があった。
優
題名:Re:久しぶり
本文:ごめん、もう店やめたし。
もう東京にもいないから本当のこと言うね。
最初はかなみのこと客にしようと思ってた。
けど大学生って知って、客にはできないと思った。
だから家だけ利用させてもらった。
最初はヒモなろうと思ったけど、段々かなみの財布金なくなってたから、それもできないと思って。家でた。
店やめた理由は売り上げの調子悪かったから。
金はいつか返す。ごめん。
私は泣き崩れた。
お金なんて返さなくていい。
最低な男、最低なホスト。でも悔しかった。
わかってる、わかってるのに。
優に会いたい自分がいた。
あの時の自分はどうかしていたと思う。
それでも3年経ってOLになった今も優に会いたい自分がいる。
でもそれからはもう優とは連絡をとらなった。
これ以上引きずっても良いことはないから。
忘れるしかないと思った。
けどいくら努力しても忘れられないよ。
記憶なんて努力して忘れるものじゃないから。
「優、ごめんね。私がもっとお金持ちだったら良かったのに、ごめんね。」
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