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勝手なことを言っているガバニーニを置いといて、フェイトはテーブルに着いた。
馬鹿話をしていたためにもう食堂のテーブルにはフェイト1人しかいなかった。
寂しい朝食だったが、自ら望んだことなので愚痴の溢しようがなかった。
普段ならすでに任務の連絡が入っていて、暢気に食べている時ではないのだが今日は珍しく連絡がなかった。
フェイトの隊は6人組で任務が入るときは全員に連絡が入るようになっている。
その6人中で誰が任務に着くかはお互いの状況による。
任務中ならば断り、別の誰かに頼むのだ。
そして暇をしているフェイトは今任務に1番近い立場にいた。
「暢気に今頃朝食か?」
誰もいないと思っていた食堂で声をかけられた。
それにも驚いたが声をかけてきた相手を見てフェイトは更に目を丸くする。
「テルミット、お前こそなんだこの時間に。キャリア組が仕事のサボりですか?」
スクランブルエッグを口に流し込みながらフェイトは続ける。
「早く……出世するんじゃ…………なかったのか?」
口をモグモグ動かしながらフェイトは次にベーコンに取りかかる。
テルミットは目の前の料理の量に特に驚いてないようだった。
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