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これは、友紀と崇が恋に落ち、苦しみ、悩む……ただそれだけの物語。
彼女と彼は"先輩後輩"
彼女は年上、彼は年下。
恥ずかしがりの彼女。
あがり性の人見知り。
そんな彼女が恋をしたのは、太陽のように明るくて、優しくて温かなあの子。
照れ屋の彼。
勇気がなくて、片思い中。
彼が恋したのは、優しい春の日差しのような微笑みの女の子。
互いに互いを好きでいて、すれ違った彼女と彼。
彼女は3月24日に生まれ、彼は4月7日に生まれてきた。
《たった》２週間年の差。
２人とも、お互いの側にいたいと願った。
時は流れる。
たった２週間。しかし、この差は大きくて……２人は共に言うのだ。
私があと10日くらい遅く生まれたなら――……。
俺があと10日くらい早く生まれたなら――……。
きっと、こんな想いはしなかったのに、と。
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