親友。

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突然のことであたしはアッと驚いた。 なんで急に…? なんでばいばい? ……女だったんだ。 何故か、女だったことに落胆している自分がいたことにはもっと驚いた。 そう、いつの間にか、あの架空空間を現実世界と混同してしまっていたのである。 しろを親友に、いや、それ以上に考えてしまっていたのだ。 時間が開けば、しろに会いに行き、むしろしろに会いに行くために時間を割くようになってしまっていた。 「あほやなぁ…あたし」 ボソッと呟くと、パタリと携帯を閉じ、ポケットに入れた。 もうこれを機にこのサイトから離れることを決めたのだ。
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