終
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(確か……この部屋だったな。) 誰もいない自宅に、帰ってきた正也はある部屋に通ずる襖を静かに開けた。 そこは小さな仏間だった。 この部屋を訪れるのは、祖父が他界して一週間後の日以来だ。 正彦が、永眠(ねむ)っているのか分からないが形だけでもと思い、仏壇に煙管を置き目を閉じ合掌した。 切ない金属音が静寂の部屋に包まれた 完
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