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愛について
愛そうとすればするほど
愛は遠くなって
君は輪郭を失う
いくら『愛』を叫んでも
『真実の愛』とやらに比べたら
僕の愛は足りない気がする
プラスチックが
決してガラスにはなれないように
僕の愛は不実な気がする
ダメだね、って
自嘲気味に
笑ってみたりしても
虚しいだけで
そう
これでも本気なんだけど
ところで
愛って何だい?
答えが欲しい
そのくせ
誰の言葉も響かない
しょせん
価値観が違うのだから
誰のものとも
僕の愛は
重なり合うことがない
君に
伝えたい言葉があるのに
それは
嫌になるくらいありふれていて
真剣に伝わっている?
こんなもんじゃないんだ
言いたいことは
こんなことじゃないんだ
分かってほしいことは
困ったことに
愛って
言葉を失っちゃうんだね
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