ボギーとリリアン

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その夜私はコブラのキャデラックに乗せられて、港の近くまできた 汚い店に連れられドアを開けた カウンターにはリリアンがいる 『いらっしゃい。へぇ…あんたもくるなんて珍しいね』とリリアンが笑った 奥のカウンターにはボギーがいた 『お二人さん、飯でも食べにきたのかい?』 『そんなとこかな(笑)リリアン、タコライス二つ』 『あいよ…てかリリィ?あんたはボギーに色目使わないでよね!コブラが連れてくる女はいっつもそうだからさ!』 ちょっと待ってよ!なんで私がこんな野郎に… 『勘違いしないでよね、私は別にコブラの女じゃないんだからさ』 『だったら余計危ない!ボギーは私の男なんだからね!』 『だったら尚更ですよ…』 『リリアン、早く作れよ!』とコブラが怒鳴った 『お嬢さん、まあ俺とリリアンはこんな関係(笑)気は強いが可愛い奴なのよ、俺にとっちゃね』 でもリリアンのタコライスは美味しかった チラチラとお客さんも入りはじめ、ボギーも店を手伝っていた
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