リリィの正体

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なんだかんだ言って、ピンクのキャデラックでダブルデートだ… てか私が1番はしゃいでるし… 湘南はサーファーでいっぱいだ 『今日は波待ちだね…』と私はつぶやいた 『わかるの?』とリリアンは私の顔を覗き込む 『多分デカイの一発待ち。今日はそれしかこないわ』 『リリィやったことあるの?』 『ずっとしてたからね。待つのも楽しいもんよ。夏冬関係なく(笑)リリアンあんたいくつ?』 『24だよ』 『6つも下じゃん(笑)なんでそんな厚化粧すんのよ』 『嘗められたくないからさ』 『うちらがスーツ着るのと同じだね』 『特に女だと付け込んでくる奴いっぱいいるからね』 『そうだね』 潮のかおりの中はじめて、リリアンと普通の会話をした その時大きな音がした 四駆の車がコブラ達目掛けて走ってくる サーファーの人が使うドラム缶がコブラの右足を直撃した 『リリィ!リリアン!車乗れ!』とボギーが叫んだ 私は咄嗟に運転席に座った。リリアンは助手席 エンジンをかけてバックしてコブラの倒れてるとこまで行った ボギーがコブラを後ろに乗せ、最後に乗った 『何者なの!』 『あいつらだ!勘違い野郎よ』とリリアンが叫んだ 前にコブラが言ってた浮気相手と勘違いしてってやつ? 『とりあえずどこいけばいい?!』 『横浜だ!』私は急いで車を出した。四駆はずっとつけてきた どうしよう!
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