コブラとリリィ

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マンションはやっぱり真っ暗だった 鍵を開けて部屋に入ると ……高さが1メートルほどのガラスのシガーケースが置かれていた… 『リリィお帰り!夕飯食べよう!』 『あんた…いたの?』 『だって婚約者じゃん。俺、家にもそういってきたし、リリィのお父さんにも話ししてきたんだよ~!リリィ特命警視なんてカッコイイじゃん』 『なによ!それ』 『特命警視手伝うなら結婚してもいいって。うちは俺が別に跡取りじゃないから(笑)ただの道楽息子』 『何勝手に決めてんのよ!私には会社あるんだから』 『勿論会社優先だよ』 『なんでもかんでも勝手に決めて…私の気持ちなんかみんな無視して…コブラだってそうよ…』 『ごめん…リリィ…泣かないで』 『もう私の事一人にしないでよ…お願い』 私はコブラに抱き着いた 『約束する…前通り楽しく暮らそう。笑って、リリィ、ね?』 コブラは唇をきゅっとあげると私をみた
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