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帰ると…
奴はまだいた…
『おかえりぃ~パスタ作ったんだけど食べるよね?』
『食べたら帰ってよね』
『そんな事言わないで。まずは食べてみて』
なんなんだ!めちゃくちゃ美味しい!レストランで食べるより美味しい!
『パスタは小麦粉にほうれん草混ぜて作ったんだ。キノコとかベーコン残ってたし。スープも美味しいよ』
唇をきゅっとあげて、コブラは微笑んだ
オニオンスープ、本格的だ…
『俺さ…別にお金には困ってないからリリィのヒモになるなんて考えてないよ。だから…しばらく置いてくんない?!』
『コブラ…骨折はどうしたの…』
『災難!車に追い掛けられて逃げてたら別の車に跳ねられんだ』
『あんた、追い掛けられるヤバイ事してる証拠じゃん!』
『あっちが勝手に勘違いしたんだよ~俺は~ただ頼まれて知り合いを警護してただけ。なのにその亭主が、俺の事浮気相手だと勘違いして…身体張って守ったのにこのザマ』
『信用なんてしてないわよ!』と私はパスタをズルズル食べながら言った
『毎日、節約しながらこんな食事作るからさ、シェフが無料でいると思って…ね?』
こんな美味しいのが毎日…私は思わず
『す、少しの間ならいいかな…』
バカ、バカ!なんで私は食い意地はってるんだろ(泣)
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