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「小説ねぇ…お前は何を書きたいんだ?」
「そりゃあファンタジー物だな、こう魔法をドーン!敵を剣でズバー!っと」
1人の少年は手を振り回して説明をする。
「おい、図書室で暴れるなよ…で、君は?」
「私は恋愛物です」
この世界での女の子が読む小説は恋愛物が流行している。
そして2人の意見を聞いた少年は提案を出した。
「じゃあ恋愛ファンタジーってのはどうかな?」
「おお!いいねそれ!」
手を振り回して注意された少年が大声を出す。
「だから図書室では静かにしろよ…」
「お前は書きたい物ねーのか?」
「あるけど流石にSFが入ると、どうしても未来になってしまうだろ?」
SFを入れたいようだが、彼の描く世界は中世のような物なのだった。
「そうですね」
「いいじゃんそれで!」
「混ぜるのは2つまでにしておいた方がいいぞ」
「なんでだよ?」
「お前は主人公が、魔法を使うタコ足の宇宙人と恋愛しているのが見たいのか?」
別に人型の宇宙人もいるだろうが、彼は諦めさせる為かタコ足の方を出す。
「う…何かかっこわりぃなそれ…」
「とにかく、ジャンルを決めよう」
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