求める者

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年を越え俺は二度目の正月を迎え終わった。 正直な話かなり昔に戻って来たような気がする。 でも嫌な気はしない。 だって色々な事があったから。 そして選択も迫られている。 誰を選ぶか… みんな俺には勿体ない存在だ。 でもみんな以上に気になる存在が2人も居る。 桜と雅。 俺の名前を一文字ずつ持っている少女達。 そして俺の身近に居た2人。 「…優柔不断だよなぁ…」 自分の腑甲斐なさに少し苛つく。 そんなある日、雅が学校に来なくなった。 放課後雅の家に行くと菜穂姉が居た。 「あら? 桜雅様」 「どうも。雅が出掛けたら大抵一緒なのにどうしたんだ?」
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